東北地方太平洋沖地震の揺れからもIT機器を守った制震ラック ガルテクト
株式会社大崎コンピュータエンヂニアリング様

幅広いITソリューションとデータセンターサービスを提供する大崎コンピュータエンヂニアリングの自社データセンター「OCEテクノセンター」は2008年に千葉県に開設された。
「OCEテクノセンター」の建設にあたっては、事業継続の重要性を考えて、電源・空調システム、耐震性能、セキュリティ対策などが慎重に検討され、空調に外気冷却を取り入れるなど先進的なファシリティが完成した。
耐震性については、建物免震と通常ラックの組み合わせにするか、建物耐震と制震ラック「ガルテクト」の組み合わせにするかを選択するために、シミュレーションを行い、揺れの吸収にほとんど差がないという結果を基に、コストパフォーマンスに優れた「制震ラック ガルテクト」 +「建物耐震」の組み合わせを選択した。
同センターは1F、2Fともに80ラック程度の収容が可能だが、そのすべてを「ガルテクト」を使用することを決定。現在1Fマシンルームには73台の同製品が並んでいる。3月11日の東北地方太平洋沖地震発生時には、同センターのある千葉県内でも震度5弱の揺れを記録した。
ビル内の歩行も壁に手を突くなどしなければ困難なほどだったが、マシンルームではラックの外観には何の影響も見られなかった。詳しく調べても、機器類はケーブルも含めまったく障害が見られなかった。同センターではすべての機器を固定しており、2次被害の発生も防いでいる。

結局、当日の影響はエレベーターが緊急停止したことくらいで、世間の被災状況を知るにつれ、同センターの安全性をあらためて確認したという。「制震ラック ガルテクト」+「建物耐震」による安全性の実績、水害の影響を受け難い高台立地、無停電電源装置や自家発電設備による停電対策等の災害への対策により、同センターでは震災後問合せが増加し、見学者は前年の3~4倍にのぼっている。